4月14日 日曜日。
お昼からは少し風が出てきましたが、なかなかよい天候で暖かい春の日和となりました。
なのに大騒動?
今回の坐禅会が、曹洞宗近畿管区教化センターの取材対象になったのでした。
今回の取材は、同センターが発行する情報誌「Rin(凜)」の<サンガをたずねて>という各地の参禅会を体験取材する人気コーナーのものです。
情報誌「凜」 発行:曹洞宗近畿管区教化センター
これまで掲載されてきた御寺院は、有名な名刹、古刹ばかりで、活気あふれる参禅会ばかり。
はたして、当寺の参禅会がそこに名を連ねていいものか?
若干の葛藤を抱きながらも、坐禅に上下の隔たり無し!あるがままを見て頂こうと取材をお受けいたしました。
遠路はるばる取材にお越しになったお三方。
何のおもてなしもできず、本当に失礼しました。そして、ご苦労様でした。
まずは、当寺が特に力を入れている初心者講習から。
何事も基本から。
ただ、本当に基本を意識し始めるのは、熟達の扉を開ける時であろうと、坐禅だけでは無くどのような道でも同じように思います。
その時に、基本をどのように学んだかで、その後の充実度が変わるように思います。
すぐにはわからない基本の有り難さ、それをなるべく優しく丁寧に、そして繰り返し学んで頂くことを心がけて初心者講習を行っています。

坐禅が始まります。
2回坐って頂きますが、1回目は初心者講習で学んだことを復習しながら、短時間の体験となります。

今回ご夫婦で体験にお越しなったお二人。
奥様が今回の記事を書いて下さいます。
姿勢に慣れない方や、足、腰、股関節に不安のある方は、イスでの坐禅を体験して頂けます。
ご主人は全くの初めてということでしたが、お召し物は本格的です。
いえいえ、お坐りの姿も悪くありません。
奥様、記事のことをお考えだったのでしょうか?少し揺らぐ場面もありましたが、警策(きょうさく:肩をたたく棒)で姿勢を直されてからは持ち直しました。
お二人ともせっかくのいい坐相ですので、これからもお続けください。特にご主人様!!

こちらは、今回初めてご参加の男性です。
20年前によく参禅されていたとのこと。
坐りはじめ、しばらくは不安定でありましたが、徐々に勘を取り戻されたのか非常に落ち着いたお姿でありました。
今回はお仕事でお忙しい中、無理をしてご参加いただいたとのこと。
坐りたくなったその時が、一番の機会かもしれません。
ご都合が合えば、またいつでもご参加下さい。

いつもご参加頂くお二人。
徐々にではありますが、坐ることに慣れて来ている様子がうかがえます。
坐るということの行動を特別なものと思わず、坐る機会を得ることを特別と思う。
そこに感謝が生まれます。
本当にいつもご参加頂きありがとうございます。

2回目ご参加の男性。
この方は、前回昨年の12月に参加されてから、毎日ご自宅で坐禅をされているとのこと。
これまでの4ヶ月間の中で、空気と一体化する体験を2回感じられたとお喜びでした。
それが境地か否か・・・わかるのは今後の修行次第でしょう。

坐禅が終わってから、甘茶をみなさんに・・・・そして、和やかに茶話会を。
あ!!
取材の緊張感からか、大変大事なことを飛ばしてしまいました。

お釈迦様そっちのけで、自分たちが甘茶を飲もうとしてしまいました。
(実際には、一口・・・)
これはいけません。
丁重に手を合わせ、非礼を詫び、今後の皆さんの諸縁吉祥をお願いしました。

今回ご参加いただいた方には、取材が入りいつもとは少し違った雰囲気の中でお坐りいただきましたが、何事があろうとも動じること無く坐れなければいけません。
良い修行の機会を与えて頂いたと、報恩感謝の坐禅となさいますように・・・合掌。
<次回の坐禅会は、6月9日(日)午後2時半からを予定してます。>

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