〜忍者と芭蕉〜 伊賀上野バス研修 後編

南葵史談会の皆様と伊賀上野へ研修に参りました。
その様子、後編となります。

お昼ご飯を食べ、伊賀上野城へ。

まずは、城内にある芭蕉記念館で開催中の芭蕉展へ。

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館内は撮影禁止ですので、ご了承ください。
代わりに記念館前にあるハス池の様子。
芭蕉関連の施設は、どこも風流な作りになってます。

記念館内では、芭蕉の真筆を観る事ができます。
印象に残ったのは、与謝蕪村の書いた芭蕉涅槃図。
芭蕉はもはや仏様扱い。

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さて、メインイベントの伊賀流忍者博物館へ!!

くノ一さんと一緒に、お決まりのポーズで記念写真。

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まずは忍者屋敷の説明を受けます。

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忍者の知恵、その裏にある命がけの使命。
日頃の鍛錬なくしては行えない、屋敷のからくりの数々を体験できます。

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忍者屋敷の説明が終わると、地下道にある資料館で忍者の武器や道具などを観覧。
地下施設を抜けると、目の前に別棟の資料館があります。

そちらに展示されてるのが、「名取三十郎」関連資料です。
そして、当寺が紹介されています。
発見から2年、忍者の里「伊賀」でこうやって展示される日が来るとは夢にも思いませんでした。
それほどに忍術、忍者研究の上で「正忍記」「名取三十郎」への注目度が高いという事であろうかと思われます。
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今回、当寺から提供した資料で一番の目玉は「名取三十郎の位牌写真」です。
現在、国会図書館にある「正忍記」写本を書いた、名取兵左衛門も300年前に手をあわせていたであろう位牌です。
お寺へご訪問いただいても、見ていただけません。
写真といえども、外部での展示は初めてとなります。
当寺の息吹を感じていただければ幸いです。

その他詳しい展示内容は、是非足を運んでご観覧ください。
名取関連については、秋頃まで展示延長をされると聞いておりますが、ご訪問される方は、念のため伊賀流忍者博物館までお問い合わせくださいませ。

資料館での観覧を終え、やはりお決まりの「阿修羅」ショーを。
大迫力。
そして、海外からのお客様大喜び。
やはり、こういうのを求めてるんでしょうね。

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忍者博物館に隣接する「俳聖殿」にて記念写真。
芭蕉の旅姿を模して建てられた俳聖殿の中には、芭蕉の実物大の像が安置されています。
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伊賀上野城では、現在「藤堂高虎展」を行っておりますのでそちらを観覧に行き天守より城下を眺める事しばし。
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有名な高石垣を上から覗くと背筋が凍ります。

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雨もこぼれず、天気に恵まれたのが何よりでした。

最後に忍者犬に出会って、今回の研修終了となりました。

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南葵史談会の皆様お世話になりました。

また機会があったらご一緒させてください。そして、将来的には「正忍記を読む会」「南葵史談会」合同での研修などもお願いしたいと思います。

今後ますますのご発展をお祈りいたしております。

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〜忍者と芭蕉〜 伊賀上野バス研修 前編

和歌山市きっての伝統ある歴史研究グループ「南葵史談会」の皆様方にお招きいただき、バス研修に同行いたしました。(表向きのお役目は忍者関連のガイド役)
「正忍記を読む会」でも将来的に、このようなバス研修を行いたいと思っていますので、そのためにもいい機会を与えていただきました。

目指すは伊賀上野。いざ出陣。

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伊賀上野は、和歌山から休憩を挟み2時間程度で到着する、ちょっとした遠出にとても便のいい所です。

最初の目的地「蓑虫庵」。
前半は松尾芭蕉関連の史跡散策となっています。20140627_104922

松尾芭蕉については、会員でありご自身も俳諧をなさる宮本先生(中央右側の白い帽子の方)がご説明くださいました。非常にわかりやすく、施設職員の方も舌を巻くほどの知識で、とてもいい勉強になりました。
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蓑虫庵は、芭蕉の門人・服部土芳の草庵で芭蕉五庵の一つですが、現存しているのはここだけという事です。(現存という事の大切さを実感いたします)

 

建物も趣き深いですが、私は庭の意匠がとても印象に残りました。

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伊賀へ行くとよくこの前を通るのですが、外塀が好きです。

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丸太の側面を削り取って模様を出してるんですね。20140627_104844

 

次に向かったのは、芭蕉翁生家。
松尾芭蕉が29歳まで過ごした家というのが現存している所に、既に驚きを隠せません。
何度も伊賀へは足を運んでますが、実は芭蕉関連の史跡はほとんど行った事がありませんでした。

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玄関の軒先には、「松尾」の表札が。
ここが状態よく残っているのは、実際に縁者(芭蕉のお兄さんの子孫)の方が近年までお住まいになっていたからなのでしょう。
少々改築もなさったようですが、ほぼ当時のままのような暮らしぶりの伺える史跡です。

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ちょっと「下雪隠」を覗いてみましょう。
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陶器の便器に懐かしさを覚えます・・・使った事はないですが、幼い頃、工事現場に捨てられていたり、ゴミ捨て場に破片を見かけたりしました。

そしてこれが実際に芭蕉が暮らしていた離れです。
お兄さん所の居候っていう感じで暮らしてました。

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これに目が止まるのは、和歌山の人だけだと職員の方がおっしゃってました。
松尾家も式年遷宮へお参りしたとの事です。
みなさん和歌山の歴史研究家の方々なので、このカラス文字ををいとも簡単に読みあげていらっしゃいました。(那智瀧宝印と書かれてます)

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さて、芭蕉翁生家の目の前で昼食となりました。

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これは、伊賀牛のハンバーグですか?とは聞かずに、そうだと思って食す。
とてもおいしかったですから、本当にそうだったかもしれません。

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前半戦終わり。

 

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7月「夏の夜坐会」のお知らせ

夏の夜にゆっくりと坐る。
ただ坐るだけの時間を過ごし、自己と向き合う。
日常では体験できない時の流れを感じる。
仏様に見守られながら・・・

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<7月定例「夏の夜坐会」のお知らせ>

7月9日(水) 午後6時より午後8時頃まで

開始30分ほどは、受付と作法の確認となります。
初心者の方はなるべく開始時刻よりご参加ください。
当寺坐禅会経験者の方は、6時半までに来寺ください。

お帰りがいつもより少し遅くなります。お気をつけ下さい。

参加ご希望の方は、メールか電話でご予約ください。
メール:otera@jtw.zaq.ne.jp
電 話:073-424-7633

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