7月に行って以来の「正忍記を読む会」定例会を行いました。
今回は、「変化の論」と「陣中忍ぶ時の習い」の2本立て。
本題に入る前に、普通にイメージする忍者の変化、幻術とはどんなものであるか・・・という事で「果心居士」そして「児雷也」について、資料を交え講談風?に熱の入ったお話が。
しかしながら・・・・実際に名取三十郎が正忍記で表した変化論は、これらをバッサリと切り捨てています。
「か様のあやしき道を伝えて誠ぞと思いなば、大事のフカクをとるべき。」
たいそうな技を習得したと思い込むと過信し、相手を愚か者と見誤って不覚をとるだろう。
果心居士は過信居士だったのかも・・・
変装も自己分析の上に成り立ち、下準備を入念に、そして一旦変装して行動に移したら堂々と冷静沈着に、という事なんですが、やはり簡単には真似できない技ですね。
でも、これは現代社会で応用の効く教えではないでしょうか。
特に対人関係術にとっては、奥義とも言えるべき教えだと思います。
名取三十郎、そして正忍記が現代人にとっていかに「智恵の先達」なのかがよくわかる段落でした。
次回は11月21日(金)午後2時開催です。
新規会員は、随時募集しております。
そして来る12月7日(日)には、和歌山県立博物館にて名取流研究の第一人者アントニー・クミンズ氏を迎え、名取三十郎の技が現代に甦ります。(参加費無料)
詳細は後日発表します。
乞うご期待!!