投薬の語源 「涅槃図」

2月15日は涅槃会です。お釈迦様が入滅した日、衆生で言うところのお命日にあたります。


涅槃図を掲げ御供養し、絵解き法話をするというのが涅槃会のスタンダードな形式だと思われますが、実はこの涅槃図の絵解き法話は古式のものが絶えてしまっており、各寺院で断片的に伝えられた物を和尚様方が紡ぎ合わせ、工夫を凝らし受け継いでいっています。

現在、涅槃図の研究が進んでおり、その第一人者「竹林史博」老師の「涅槃図絵解きガイド(青山社刊)」の表紙には、恵運寺の涅槃図の一部が使用されています。
本文中にも明兆系完成型の代表作例(14頁)としてご紹介頂いております。

お釈迦様が中心に横たわっていて、その右上に展開から舞い降りてきた人物。
お釈迦様のご生母「摩耶夫人」。先導しているのは十大弟子の1人阿那律尊者。

具合の悪くなったお釈迦様を心配され、薬袋を投げました。
しかし、運命だったのか沙羅(沙羅双樹)の木に引っかかります。

具合の悪い人にお医者さんがお薬を与える事を「投薬」と呼ぶのは、この故事に習ってのこととされていて、涅槃図絵解き法話の一つの聞き所となっています。

さて、この薬袋を取りに行こうとしたのが、この場に始めに駆けつけた動物「ネズミ」。駆けつけた順に十二支が決まったというお話もポイントの一つ。

それを邪魔したのが「ネコ」。
そんな行いからネコは十二支に入っていないとか、亡くなった人のそばに寄せてはいけないとか言われています。

通常は悪さをした「ネコ」は涅槃図に書かれないのが通例ですが、当寺の涅槃図には「ネコ」が存在します。それも真ん中の目立つ位置に。
「ネコ好き」に拝んで頂くための涅槃図かもしれません。
そんな理由で、大変珍しい涅槃図の一つとしても先述の本で紹介されています。

2月22日はニンニンニンと同時にニャンニャンニャンのネコの日でもあります。
忍者とネコ、両方にゆかりのある当寺。
これは因縁でしょうか。

涅槃図公開は本日まで。
本日の本堂参拝時間 午前10時から午後4時まで
拝観無料 御朱印受付も同時間内で行っております。

 

ネコ忍者「ニャン十郎」 ご希望の方に頒布しております。

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