十王仏の修復を開始しました

当寺本堂に安置されている十王仏

太平洋戦争の最中、焼夷弾の被害に遭わないようにと先々代住職の寺族(私からいうと祖母)が油紙に仏像を包み土中に埋めたため、痛みが激しい状態となっております。
ただ、そうした機転のおかげで十王仏が揃っております。
先々代は、その太平洋戦争に召集されパーシー海峡で戦死いたしました。
住職である祖父が戦争に行き、無住となった寺を命がけで守った祖母。大変な苦労であったことと思います。
長くこの傷んだ状態でお祀りしておりましたが、皆様方のお力添えも有り、ようやく修復できる運びとなりました。

とは言え、全てを一気に修復するのは大変なので、今回は一番傷んでいる2番の宋帝王さまと傷みが一番少ない9番の秦広王さまの2体を修復いたします。

宋帝王さま
両手、頭部の後ろ半分、着衣裾などが欠損。
他に大きなひび割れと脚部の脱落。


秦広王さま
右手、右側着衣裾欠損
ひび割れ多数
一番状態の良い仏像でさえこの状態なので、なかなか大変な道のりです。

今回の修復方法は、キラキラピカピカにするのではなく、現存している経緯を後世に伝えるべく、欠損部分やひび割れなどの修復をし、雰囲気を壊さず古色のまま復元します。
ですから修復が終わった仏像を見ても、どこを直したんですか?という感じかもしれません。
でも、それでいいんです。

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