


それぞれ年末から年始にかけて授与いたします。
残念ながら、まだコロナ禍の影響が続いており、直書きを直接受付できませんが、書き置きやお預かり箱、郵送納経などで対応致します。
詳しくはホームページをご覧下さいませ。



例年よりずいぶん早い梅雨入りとなった本日でしたが、幸いなことに天気にも恵まれ、宝来稲荷祈願会を無事に行えました。
2年連続で、無参列での法要となります。感染防止を第一に、皆様方にご理解頂きました。
一年ぶりのご開帳。
ワクチンが早期に摂取できるようになり、来年こそは皆様方に晴れやかにご参列頂けるよう、切に終息を願うばかりであります。どうぞ皆様方にもお気を付け頂き、是非とも来年の祈祷会にご参列賜りますよう、ご自愛の程宜しくお願いいたします。
来年も5月第3日曜日に開催いたしますので、是非ご参集くださいませ。
ご祈祷をお申し込み頂いた方には、新しいお札と復興10周年記念のお守りを送付させていただきました。
そして、祈祷会に引き続き、境内墓地入口に建立された「思慕観音納経祈願供養塔」の安座開眼法要も営みました。
長引くコロナ禍と、この地がいずれ襲われるであろう「南海トラフ地震」、その憂いを払拭すべく「疫病退散」「災厄消除」の祈りを込めて、この度「思慕観音納経供養塔」を建立いたしました。
また、全国から寄せられる願いを込めた写経を納め祈願すること、御遺骨を納め永年に供養することも目的としております。
安座された観音像は、日本を代表する石工の手彫りであり、ふくよかなお顔立ちとやさしい立ち姿で、お祈りする方々を菩薩の大慈悲のお力で必ずや導いてくれることでしょう。
どうぞ願いを込めて、思慕観音様にお祈り頂きますように。
当初、小雨が降っておりましたが、法要開始後すぐに雨がやみ、滞りなく終了いたしました。
皆様の祈願と供養が成就し、憂いが消え去ると共に、今後益々の御発展がございますようお祈り申し上げます。
4月末からこれまでに郵送納経を頂いた写経は、全て奉納いたしました。
皆様方に御協力頂き、修復を進めていた十王仏の十体全てが、第1次修復を終え帰山致しました。
修理を終えた宋帝王。
手や裾が復元され、持物の筆も再現されました。
脚部も割れがひどく、分離していましたが、きちんと一体化されています。
後頭部の欠損が特にひどく、痛々しいお姿でした。
きちんと修復され、木目まで再現されています。
仏師の技術の高さでしょうか。
閻魔王としてお祀りしていた仏像は、自立することもままならない状態でした。
修復後は、もちろん自立でき手足の欠損が再現され、持物をきちんと携えています。
凜々しいお姿となりました。
今回の修復では古色仕上げを選びました。
一見すると、どこを修復したかわからない部分もありますが、戦時中に仏像を守るため苦渋の決断として土中に埋めたその経緯を踏まえ、敢えて刻んだ歴史を醸し出す古色仕上げとしました。
先々代住職が徴兵のため不在の折、寺を守ろうとした祖母の信念を感じます。
修復前の全体像
修復後の全体像。手足など欠損部分が修復されたことで、仏像にも生気が甦りました。
4月26日に入魂法要の予定です。
この修復を通して、仏像一体一体をつぶさに調べ、十王仏の名称や由来など不明だった部分を明確にしました。粗方判明し、初七日の秦広王から三回忌の転輪王まで順に並べております。修復前の配列とは変わっております。
これまでどの仏像がどの王なのかが不明でした。というよりこの10体の仏像がなんなのかもわからないままであった時期がありました。
先代は幼少の頃に、その父である先々代(私からすると祖父)が戦死し、寺の詳細がわからないままに育ち、住職になりました。その後も大変な貧困に悩まされ、先代は副業をしながらも生活をするのがやっとの状態で私を育て、跡取りとしました。
寺の様々な縁起や詳細は、その恩に報いるため、私が修行から帰ってきてから古文書などを繙き、徐々につまびらかにしていきました。
その事業の一つに、この十王仏の謎の解明と修復もありました。
今回皆様にご縁を頂き、修復を進め、様々な謎も解明できました。
未だに解明できていない部分もありますので、今後も更なる修復、復元を継続し、改名していきたいと思っております。続けて御協力、御指導のほど、よろしくお願いいたします。
本来であれば、ひとまずの完成記念に、御寄進頂いた方を本堂に招き、ご参拝頂きたいのではありますが、このご時世でそれもママなりません。ご容赦下さいませ。
コロナ禍が落ち着きましたら、またその機会を設けたいと思います。
しばらくお待ちくださいませ。
十王仏修復完成記念御朱印。先ずは郵送納経にて授与開始。