7月15日に行われた「美味しいごはん」上映会にご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
主人公ちこさんとその仲間たちが「出会い」と「気づき」で、自ずと真理に近づきそれを実践している。私の第一印象はそれでした。
それと庫院を思い出した。庫院とは、僧堂(修行道場)で食事を作る場所です。
台所ですね。
そこでの修行を思い出しました。
道元禅師が伝えた「五観の偈」。いただきますの言葉に込められた愛情と慈しみの心、そして感謝と敬意。
道元禅師が世に問うた「典座教訓」。食事を提供できることの喜び、無償の愛、こだわりを捨て、自分のやるべき事を見失わない心。
そのすべては食事という日常を通して行う事のできる「禅」の修行であり、菩薩の道。
期せずして「ちこ」さんたちは、その菩薩の道で毎日を生きているんだ・・・そう感じました。
ひかりのごはん。ひかりとは、人から人へ伝える思いやりの心、そしてそれを心の眼で感じる輝き。
食を通じて、毎日の生き方が変わるかもしれません。
まだまだ上映会は全国各地で続きます。
今回ご覧になれなかった方は、機会があれば足を運んでみてはいかがでしょうか。
下記URLで全国の上映会の情報がご覧になれます。
大都市と比べると、こぢんまりとした上映会だったと思いますが、その分想いが伝わったかと思います。
そして、禅寺ならではの映画終わりの典座話。。。でも素晴らしい映画だったので、蛇足でした。